大峰(おおみね)

釈迦ヶ岳~八経ヶ岳・弥山
投稿者
浅沼 真 (1995年卒業)
山行日程
2000/5/3~6
投稿日
2000/5/13
メンバー
浅沼 真('95卒)
田上 洋('95卒)
工藤 麻実('95卒)
川村 剛史('96卒) 以上4名
行程
3日:東京-(新幹線、近鉄)-大和上市
4日:(タクシー)前鬼林道車止め-前鬼-深仙ノ宿(大日岳往復)
5日:-釈迦ヶ岳-八経ヶ岳-弥山
6日:弥山-狼平-栃尾辻-天川川合

3日…10:30東京駅集合。覚悟はしていたが新幹線のホームは凄い混雑。11:14ひかりで京都へ。幸い全員座れる。14時前に京都着。昼食・買出しの後、近鉄で大和上市へ。大和西大寺・橿原神宮前と乗り継ぎ、大和上市着17:48。翌朝のタクシーの予約をしてから志賀雅明('95卒)お勧めの吉野川の河原に下りキャンプ。店など無いかもしれないと危惧していたため米だけは持ってきていたが、駅周辺には食堂や酒屋、街道沿いには24時間営業のローソンまであった。遊びで起こした焚き火が絶好調だったこともあって夕食はローソンに買いに行く。ついでに花火も調達。ここで米を使わなかったことが結果的には良かったのだが、この時点では知る由もない。焚き火と花火を満喫して23:00ごろ就寝。今回は4人でテント2張り。今晩、一人テントで寝るのはじゃんけんに勝った浅沼となった。

4日…5:30起床。6:50大和上市駅からタクシーで前鬼の林道へ。車止めゲート着8:25。料金20,050円。8:30-9:00前鬼宿坊。宿坊前のキャンプ指定地は平らで芝生。気持ち良さそう。9:25-11:35(休憩約20分)稜線「太古の辻」。風が少し強いがランチタイムにする。12:50-13:15深仙ノ宿。避難小屋と灌頂堂というお堂がある。テントを張る場所はさんざん迷った挙げ句にお堂の正面の空き地にした。今日の一人テントは川村。水場「香精水」は雫が滴り落ちる程度。時期によっては涸れるのだろうか。一段落した後、力を持て余す3人(浅沼・田上・麻実)は大日岳ピストンへ。あるガイドブック(註1)に「全長三十三尋というクサリ場を攀じ」と書いてあり個人的には楽しみにしていた場所。鞍部では、下ってきた中高年の大パーティーの方々から「巻き道のほうがいいよ」と言われたものの、恐いもの見たさで真っ直ぐクサリ場へ。確かに高度感十分。苦手な人は巻き道の方がいいかも。頂上で大日如来?に挨拶してテン場へ戻る。17時ごろから食事の準備。といってもレトルトカレーとポテトサラダなので飯を炊くだけに近い。名人・田上にお任せしたのだが…数分後…異臭が漂いだした。いろいろ手を尽くしたが見事な焦げ&芯めしの完成。あまりの凄さに炊き直しを決定。こんなことができたのも、昨日米を使わなかったおかげ。無事、おいしいカレーライスをいただくことができる。焦げ&芯めしは新聞紙とビニール袋で厳重に包まれ田上のザックの中へ。下山まで「おにぎり」とか「重し」「非常食」と呼ばれ話題を独占することになる(註2)。就寝は記録してないが21:00ごろ?
(註1)「フルカラー特選ガイド大峰・台高を歩く」山と渓谷社
(註2)ちゃんと下界まで持ち帰りました。田上の名誉のために補足しておきますが、彼は基本的にはとても飯炊き上手。今回は使い慣れないコッヘルで水加減を誤ったことが敗因だったようです。

5日…起床4:30。一人テントは寒かったらしい。5:55発-6:37釈迦ヶ岳。ほとんど名前が分からないが展望は良い。今日の目的地八経ヶ岳・弥山はまだまだ遥か遠くに見えている。本当に5時間かそこらで行着けるのだろうか。7:00-7:50下り始めは急降下。地図上には「杖捨て」「椽の鼻」「孔雀覗き」などの地名があるが全く分からないまま進む。8:10-8:25孔雀岳-8:40水場-9:20仏生ヶ岳の先。途中、孔雀の水場は「香精水」より水量もありまとも。9:40-10:00楊枝宿跡-10:40舟のタワ。尾根上のコブは巻いているところが多くアップダウンはそれほどでもないが、至る所で倒木をくぐったり乗り越えたりで楽ではない。10:55-11:40五胡峰手前。昼食。12:30-13:20明星ヶ岳。13:30-13:50八経ヶ岳。急に人が増える。さすが百名山というべきか。14:30-15:00弥山小屋。昨日と違い賑やかなところだ。ビールを調達し乾杯。昼寝をしたり本をよんだりと各自気ままに過ごす。夕食後、近くのテントから歌を口ずさむ声が聞こえてくる。酒の勢いでこちらもちょっとだけ歌う。寝る前に星空を眺める。夏に比べるとちょっと地味だが今日もたくさんの星が見えた。

6日…起床4:30。今日は下山で行程もそう長くない。食事の前にまず紅茶を一杯。余裕の朝。御来迎は雲に阻まれいつの間にか明るくなってしまう。昨日の朝は見事だったのだが・・食事(ラーメン)の後、再びお茶。ここまで怠けるのも久し振りだ。6:45発-7:20狼平。沢沿いで気持ちの良いところ。避難小屋も新しい。ただ、ゴミの多さが気になった。7:40-8:50栃尾辻。ハイペースで下る。9:25-10:10鉄塔から少し下ったところ。10:25-11:10天川川合登山口。
連休はあと一日あるので今日は洞川(どろがわ)温泉で一泊、疲れを癒して帰ることにする。
この後、ミタライ渓谷遊歩道なるところを更に2時間くらい歩くことになったり、洞川温泉を観光したりと(面不動鍾乳洞や蟷螂窟、名水「ごろごろ水」など結構おもしろかった)旅はまだまだ続くのだが、山行の記録としてはここで終わりにしておく。参加の皆さんおつかれさまでした。